潜在看護師から復職する方法② どんな職種?どんな勤務体制がいい?勉強方法は?ブランクナースがやるべきことを徹底解説。

「看護師復職を考えているけど、何から始めたらいいのかわからない…」そんな方は多いのではないでしょうか?

看護師は専門性の高い資格を持っているため、すぐにキャリアを活かすことが出来ます。

近年では育児や介護などで一時的に離職しても、復職することができる制度や支援が整備されてきています。

本記事は、看護師の復職に向け職種、勤務体制、勉強方法を紹介し、復職のために役立つ情報を解説しています。

潜在看護師からの復職はできます。

少しの勇気と準備が整えば叶います。

では、どのような手順で復職の準備をしたら良いのでしょうか?

看護師復職への決意ができました!

わかりました!
では、どのように準備をしたら良いのか考え、行動していきましょう!

目次

どのような職種にするか

ブランクのある方が復職しやすいおすすめの勤務先

1.クリニック

診療所は大きな医療施設に比べると、処置等の医療行為が比較的少なく、技術的なブランクがあっても大丈夫です。

また、夜勤がほぼないので、育児や介護、家事などのバランスもとることが容易です。

しかし、人数が少ない職場が多く、時期によっては多忙になってしまう場合もあります。

現在はコロナ感染症の発熱外来も行なっているところもありますね。

2.健診・検診センター

健康センターは健康診断や人間ドックなどを行います。

ルーティーン業務が多いため、ブランクの大きい方は復帰しやすい職場と言えるでしょう。

また、土日祝休みが多い所もあります。

しかし、今後キャリアアップを目指している人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

3.デイサービス・デイケア

デイサービスは専門性の高い業務が比較的少ないのが特徴です。

ご利用者様とのコミニュケーションが重視される職場です。

バイタル測定など、介護士側の協力もが多いため、無理なく仕事に馴染むことができると考えます。

また、介護施設は数多く存在するため、自宅近くの職場、保育園の近くの職場を選びやすいのもメリットです。

しかし、急変時の対応は看護師が一人勤務の場合もありますので、適切な判断を要求されます。

4.保育園

保育園は土日祝休みの施設が多く、頻繁に医療行為が求められません

そのため少しずつ自信を取り戻していきたいと考える方におすすめです。

しかし、保育園の場合は看護師が1人ということがほとんど。

サポートしてくれる他の看護師がいないという場合があります。

デイサービスと同様、医療的判断が求められます。

5.訪問看護

自宅(施設)の環境下で「その人らしく生活する(生きる)」こと、生活リズムや嗜好、人間関係を考えた上で利用者に合った看護を提供でき、やりがいのある職場です。

訪問看護は、パート勤務も多く自分の生活に合った働き方ができ、働きやすい環境を整えている場合が多いため復職しやすいと言われています。

また、ブランクのある看護師を雇っている事業所もあり比較的入りやすいです。

同じようなライフステージのスタッフが働いている

慣れてくれば一人での対応になりますが、電話で相談等はできるので大丈夫です。

6.訪問入浴

利用者さんが週に1〜2回楽しみにされている訪問入浴。

その気持ちに寄り添いながら安全・安楽な工程でサービスを提供できるよう、介護職の方と連携を取りながら進めていくことが大切です。

同じ業務の繰り返しの中に看護師としての視点を交えながら、利用者さんとご家族のサポートをしていることを感じられるナースが必要です。

7.美容クリニック

美容に興味関心があり、美容に関する知識をもっと身につけたいと考えているあなたにぴったりな職場です。

患者さんとは呼ばずにお客様と呼びます。接遇が特に重要になります。

手術のあるのでオペ室勤務の方が優遇されやすい職場です。

8.単発バイト・派遣の仕事

医療機関の職員・社員になるのではなく、好きな医療機関に期間限定で派遣される働き方。

業務範囲も勤務時間も決まっているから、自分の希望やペースを崩さず、気兼ねなくナースライフを送ることができます

9.今まで経験したことのある職場

今まで経験してきたことのある職場は、復職後もイメージがつきやすく、少しずつ勘を取り戻していくと比較的早く業務に慣れていきます。自分の中での安心感は一番大きいかも知れません。

どのような勤務体制を選ぶか(雇用体系)

自分にとってどんな働き方が最適でしょうか?

1.パート

非常勤(パート)の場合、日勤の正社員と同じ内容の仕事を短時間だけ行うことが多いです。
ただし、場所によっては全く違う業務を行うところもあります。

残業は比較的少なく、または残業自体ない就業先もあります。

診療所などを選択した場合、勤務時間や勤務日を自分で決められる就業先も多く、時間や曜日など、比較的自分の希望に合わせて働きやすい傾向にあります。

育児や介護、扶養内で働きたい。などを考えている方や、正社員への復職を目指しているもののブランクが気になる方は、パートから始めてみるのもいいかもしれません。

2.派遣社員

看護師の派遣は「原則禁止」とされています。けれど以下の3つのケースは派遣を認められています。

1.紹介予定派遣…将来働きたい病院などへ、正職員になるのを前提として派遣されます。もし就業先が自分に合わないと思えば、更新しなくても大丈夫です。

2.代替業務…産前産後休業・育児休業・介護休業中などで不足する人手を補うための派遣です。

3.医療行為を伴わない施設(有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、デイサービス)等への派遣は、法律で認められています。

3.正職員

社会保険の加入や福利厚生が受けられ、給与も安定しています。


責任のある仕事を任され、研修や勉強会もあるのでキャリアアップを目指せます。


病院によっては「日勤のみ」の勤務も可能です。病棟がある病院では夜勤があり、残業することも多く
交代勤務の場合は、生活が不規則になりやすい傾向があります。

4.短期バイト

正職員の仕事と大きな違いはありません。

病棟や外来、夜勤専従の仕事や特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス等の介護施設、そのほか訪問看護、保育園、透析室など、幅広い求人があります

ただし勤務期間が短くなるほど、仕事の幅が狭くなり、2か月よりも短い期間になると、医療行為の少ない仕事の占める比率が高くなります。


また、期間限定であるがゆえに、業務範囲や処置が制限されるケースもあります。

勉強の方法

では、復職に向けてどんな勉強をするといいのか?

*知識のアップデートをしよう!

1.セミナーを受講する

公的機関や民間企業、厚生労働省指定日本看護協会主催の研修、県知事指定都道府県ナースセンターによる就業支援、大学病院での復職支援セミナーなどがあります。

セミナーでは、復職までのカウンセリングやブランクを埋める技術研修、同じ復職を目指す仲間たちとの交流が行われます。

セミナー内容はいろいろありますが、自分に合うセミナーを探すことが大切だと思います。

・私の場合は北海道看護協会からe-ラーニングによる復職支援講習を受けました。これは先に届出制度登録者(とどけるん)で登録が必要です。未就業のもの、年度内講習は1回、視聴期間は限りがあるとの条件がありました。私は半年かけて全部の過程をオンラインで勉強することができました。これがとても良かったです。まだ、どんなところに復職したいか決めていない時などは、一通りの勉強ができて気持ち的にも安心を得ることができました。

*各都道府県によって違いがあるようなので確認をお願いします。

公益社団法人 日本看護協会

2.YouTubeやアプリで勉強する

今の時代、勉強するのがこんなに便利になったのかと思うくらい、さまざまな情報があります。

その中から自分が学びたい、興味のある分野をピックアップして勉強すると良いと思います。

動画サイトは実際に目で見てリアルな状況を学ぶことができるので、自分が知っている看護技術との違いも勉強できます。

今はコロナ禍でもあるので感染に関する事項も重点的に学べるのも良いと思います。

3.書籍を購入(借りて)勉強する

私が読んだ書籍をいくつか紹介します。

*働く勇気が出る。メンタルに響く書籍。

  • ドムドムの逆襲・・・藤崎 忍
  • 専業主婦が就職するまでにやっておく8つのこと・・・薄井 シンシア
  • 死ぬまで働く・・・池田 きぬ
  • 90歳まで働く・・・田原 総一郎

*在宅系・高齢者についての書籍

  • 死ぬまで噛んで食べる・・・五島 朋幸
  • 介護で「損したくない!」と思ったら読む本 川北 美紀
  • 訪問看護師という生き方・・・森元 陽子
  • 生きていくあなたへ・・・日野原 重明
  • おとずれナース・・・のまり(マンガ)
  • あの介護施設にはなぜ人が集まるのか・・・糠谷 和弘
  • マンガでわかる!認知症の人が見ている世界・・・川畑 智

*その他の書籍

  • ナイチンゲールの看護覚え書 イラスト・図解でよくわかる・・・金井 一薫
  • イラスト看護帖・・・かげ
  • 解剖整理&ストレッチマスター

看護師求人募集はどこで探すのか?

  • 都道府県別の看護協会求人募集
  • ハローワーク
  • 看護師求人サイト
  • SNSからの情報
  • 友人・知人からの紹介

私の場合はブランク2年の1回目の復職は知人からのお誘いでした。

2回目のブランク20年の復職は求人サイトをいくつか決めてそこからの紹介でした。

また、看護協会のe-ナースセンターの登録も行いました。

ブランクが大き方は看護師求人サイトがおすすめです。

かんたん5分で登録完了!看護師求人サイト

家族の理解と応援

一番の協力者は家族・パートナー

最大の協力者は家族です。まずはご家族の皆さんに今の気持ちを話してみましょう。

それぞれの家族の状況があると思いますので、働き出したらどんなことが今までとは変わるのか、協力してもらえることは何か、自分しかできないことは何かを具体的にしておくと働き始めたときに困りません。

また、働いてみて初めてわかることも多いので、その都度話をしていくことが大切だと思います。

家族は冷静に見ていてくれています。自分が気がつかないところもきっと教えてくれるでしょう。

まとめ

これらのことを、一つ一つクリアしながら進めれば、最短で希望の職場が見つかります。

最初はやはり、勇気が必要ですがその壁を乗り越えてしまうと、思い悩んだことも良い記憶と変わります。

決めたことを躊躇しないで推し進めていくことが成功への近道となります。

オプラ・ウィンフリー(米国の女性テレビ司会者、女優 / 1954~) の言葉をご紹介します。

この瞬間にベストを尽くせば、次の機会には最高の場所に行けるわ。

Doing the best at this moment puts you in the best place for the next moment.

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この記事を書いた人

訪問ありがとうございます!
当ブログの管理人のジャムです。
50代看護師です。R3に20年ぶりに看護師へ復職しました。
潜在看護師のみなさんが復職するにあたり私の経験が復職へのお役に立てればと思い、このブログをはじめました。

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