潜在看護師からの復職で、あなたはどの職場を探しますか?
そんな人のために、潜在看護師20年でも復職できた私が、潜在看護師が働きやすい仕事を紹介します。
今回ご紹介する職場は子どもが好き!とか、今までの育児経験を生かして!と思っているあなたにぴったりな職場です。
それは、保育園です。
ナースセンターからの仕事の紹介でも、保育園は潜在看護師が働きやすい場として提供されています。
では、実際看護師が保育園でどんな仕事を行うのでしょうか?
仕事内容
看護師は園に1人のため、多くの子どもたちの様子を1人で観察する必要があります。
子どもの体調管理
子どもは体調の変化が多いので、いつも園児の健康状態をしっかり観察・把握して、ケガや急病などのときには必要な処置・対応を行います。
- 日々の健康チェックや検温
- 園児のケガ・病気の応急処置や病院受診の付き添い
- 内服が必要な園児の薬を預かり、管理・指導する
- 年に2~3回の内科検診・歯科検診での対応
- 運動会や遠足など、行事での応急救護
衛生管理・感染症対策
- 食中毒をはじめ、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症予防に関する保健指導
- 感染症予防のための手洗い・うがい・消毒の指導・必要物品の準備
- アレルギーのある園児への対応
- 園内の室温への配慮
- トイレや手洗い場など、子どもたちがよく利用する場所の衛生チェック
スタッフへの保健指導・健康管理
- 子どもが怪我をしたときの対処法
- 食べ物をのどに詰まらせたときの対処法
- 吐しゃ物の対処法
- 職員の健康診断の準備や健康診断をする病院との連絡役を担ったりもします
保護者に対する保育指導
- 子どもたちの健康に関する情報提供日
- 子育てにおけるアドバイス
- 健康・発育・アレルギーなどの相談事に対応
- 「保健だより」などを発行したり、掲示板にポスターを貼ったりして、注意を促したりアドバイスなどする
保育の補助
看護師は保育士1名としてカウントされるため、保育の補助も行うとくに0−1歳児の保育を担当することが多い
- 子どもの着替えの手伝い
- 食事介助
- 歯磨きのサポート
- おむつ交換やトイレの付き添い
- 保護者への電話対応など
メリット
- カレンダーどおりの休み
- 夜勤がない
- 子育ての経験を活かせる
- 医学的な知識や経験が活かせる
- 医療行為はほとんど無い
- 子どもの素朴さや可愛らしさを感じられ癒されることがある
デメリット
- 給料が安い
- 同職種がいない
- 保護者とのかかわりの難しさ
- 保育士としての役割分担が難しい
向いている人
- 子どもが好き
- 一人ひとりに寄り添って働きたい
- 観察力に自信がある
- 保護者にも落ち着いて対応できる
- 日勤のみ・残業なしで働きたい
- 規則正しい生活をしたい
- 固定休でプライベートも充実させたい
- しばらく仕事を離れていた期間がある
- コミニュケーション能力がある
向いていない人
- 保育士との連携を図れない人
- 子どもが好きではない人
- 医療のスキルアップを期待する人
- お給料が低めなのが気になる人
必要な知識・技術
看護師の資格があれば大丈夫です。
准看護師の資格でも可となっている保育園もあります。
ただし、保育園の募集要項には「正看護師」と記載されていることが多いため、募集要項を確認する際には注意が必要です。
まとめ
今乳幼児の育つ環境として、保育施設の需要が高まっています。
保育園は低年齢児保育・長時間保育・慢性疾患や障害を持つ子の保育に加え、地域の子育て支援など多岐にわたる保育ニーズへの対応とともに、保育の質的向上が求められています。中でも健康・安全は保育の基本の課題であり、子ども一人ひとりにあった配慮とともに、集団への配慮、すなわち科学的で適切な感染予防や衛生管理・安全対策が求められます。保育園で働く看護職には、子どもと保護者への健康支援、職員への保健指導など園内での役割とともに、関連機関との連携、さらには地域の子育て相談など幅広い保健活動が求められています。
(一社)全国保育園保健師看護師連絡会
とあるように、今は保育園での看護師の需要も増えています。看護師としての視点で保育をすることは大切なことだと私は考えます。
また、保育のプロとしての保育士から学ぶこともたくさんあります。
働く母親が増える中、安心して子どもを預けられる保育園のスタッフの一員として働くことはやりがいのあることだと思います。
実際、私も二人の子供を保育園に預けて働いていましたが、やはり熱を出してしまうことがありました。
こんな時に看護師がスタッフとしていてくれると本当に心強いと思います。
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